品龍寺ブログ

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最近「品龍寺の門徒になるにはどうしたらいいのですか」

 

「門徒じゃないですが法事をしてもらえませんか?」

 

と、お尋ねを受けることがありました。

 

今回は、浄土真宗の門徒の方や、門徒になることをご希望の方へのご案内も兼ねて、

 

「門徒の意味」についてご説明させていただきたいと思います。

 

また一般的にお寺の檀家・門徒になるということと品龍寺の場合の違いも

 

後述していますので最後までお付き合いください。

 

 

 

1.「門徒」とは?「檀家」じゃないの?

 

一般的にお寺に所属する方を檀家と言いますが、

 

檀家と門徒の違いは何でしょうか?

 

ざっくりと分かりやすく言えば

 

浄土真宗寺院に所属する家または人は「門徒」

 

浄土真宗以外の寺院に所属する家または人は「檀家」

 

となります。

 

この名称の違いは、浄土真宗という教えにも関わる大切なことですので、

 

その由来から説明いたします。

 

 

檀家とは?

 

檀家とは、梵語「ダーナ」の音写で意味は「寺や僧を援助する庇護者」という意味です。

 

檀家という言葉には、僧侶に対する「スポンサー・支援者」といった意味合いがあり、

 

支援する側とされる側の二つの立場があるように感じられます。

 

 

 

門徒とは?

 

では「門徒」の方はどうかというと、

 

「浄土門の徒(じょうどもんのともがら)」の意味で、

 

つまり「お念仏の教えに生きる浄土真宗の信仰者」ということです。

 

「ともに阿弥陀如来の教えを頂く同じ立場」という宗派の特徴がよく表されている言葉です。

 

他宗では僧侶のことを和尚と呼ぶことがあります。

 

和尚とは梵語の音写で「師匠」を意味します。

 

そこには、教える人、教えられる人という師弟関係が存在しますが、

 

誰でも等しくお念仏の教えにあわせていただく身であり

 

同じ立場の浄土真宗では和尚さんと呼ぶことはありません。

 

より厳密に言うと、お寺に属する僧侶・寺族(僧侶の家族)以外の方で、

 

所定の手続きを経て各寺院備付の門徒台帳に登録されている人を門徒と呼んでいます。

 

門徒以外のかたで浄土真宗の教えをいただかれる人を信徒と言います。

 

お寺によっては合わせて「門信徒」と呼ばれることもあります。

 

門徒の定義は地方やお寺によってさまざまで、境内に墓地があれば門徒、

 

護持会費や年会費を払っていれば門徒など、お寺によって門徒になる条件があります。

 

 

 

2.「檀家になる」「門徒になる」とはどういうことか?

 

一般的に、浄土真宗のお寺は「聞法(教えを聞く)の道場」ですので、

 

門徒一同で大切に護持していきます。

 

護持のために必要な経費をまかなうのが護持費です。

 

多くのお寺ではこの護持費を年に数千円から数万円程度集められています。

 

お寺の境内にお墓がある場合、墓地の維持管理費や清掃費が必要なこともあります。

 

また何年かに一度、あるいは何十年かに一度というような頻度で、

 

お寺から寄付のお願いがあることもあります。

 

これは本堂の修復や、住職の継職の法要経費など、特別の支出があるためです。

 

一般的にお寺に所属する「檀家」「門徒」になるということは、

 

お寺を護り維持していくこととなりますので、仏事に関わる費用や寄付が発生します。

 

宗派やお寺によって全く異なりますが、一般的に発生する費用について簡単に説明します。

 

入檀料 入会料

檀家や門徒になる為に必要な初期費用となります。

 

いわゆる、学校に入学する際に支払う、入学金のようなものです。

 

お寺や宗派によって金額が異なりますが数万円から数十万円が相場と言われています。

 

 

護持会費・維持費

 

お墓の清掃や管理、お寺の運営の為に檀家・門徒が負担する費用です。

 

相場は年間5千円〜2万円程度と言われます。

 

 

院行事・法要のお布施

 

お寺の行事や法要の際に支払う費用をお布施と言います。

 

年間で数回開催される彼岸会(春と秋)、盂蘭盆会(うらぼんえ/7月もしくは8月に開催)、

 

永代経・報恩講などの行事、お寺が開催する合同の法要への参加費をお布施としてお寺に渡します。

 

お寺や宗派によって異なりますが3千円~1万円程度が相場のようです。

 

 

 

お寺や住居の改築・修繕費の負担

 

お寺には本堂や庫裡(くり)(僧侶家族の住む場所)、鐘楼などの施設がありますが、

 

これらや僧侶の住居の改築や修繕を行う際に、寄付を求められることもあります。

 

 

 

葬儀・法要等のお布施

 

葬儀や法要、月命日の読経の際に必要となるのがお布施です。

 

お布施ですので決まった金額はありません。

 

 

 

 

 

 

3. 「品龍寺」の門徒になるには

 

「門徒にならないとお寺の行事・法要などに参加してはいけないのか」とご質問をいただくことがあります。

 

そんなことは全くなく、お寺としては門信徒関係なくできる限り多くの方がお寺に来ていただき、

 

関わっていただければと考えています。

 

また、一般的に○○寺の門徒と言われますが、品龍寺では「門徒」という定義はもっと大きい枠組みだと思っています。

 

品龍寺の考える「門徒」とは親鸞聖人のお念仏の教えを聞かれる全国の方々で、

 

品龍寺ではそのご門徒の方々をお預かりさせていただいていると考えています。

 

なわばり争いのようなことや、「うちの門徒を取った、取られた」というようなお寺同士のいざこざにも辟易しています。

 

品龍寺では、ご門徒以外の方(どこのお寺にも所属されていない方)の仏事や葬儀も承っていますのでお気軽にお問い合わせください。

 

門徒になっていただく際も、品龍寺では入会金や、護持会費・維持管理費等は一切いただいておりませんし、

 

寄付の強制・行事やお手伝いへの参加義務もありません。

 

一般的に「檀家」や「門徒」になるというと、そのお寺に縛り付けられるという

 

イメージをお持ちの方もおられますが、品龍寺の場合はもっと気楽に考えていただいて大丈夫です。

 

とはいうものの、これまで日本の伝統的な仏教寺院は「檀家」や「門徒」といったご縁に支えられ、

 

守られてきました。品龍寺も浄土真宗本願寺派という伝統教団に属しています。 

 

今の本願寺や品龍寺があるのは、親から子へ、子から孫へという形で、何代にもわたりご門徒となり、

 

本願寺をそして品龍寺の法灯を護持してきてくださったご門徒の方々のおかげです。

 

品龍寺では一般的なお寺とは違い、門徒になるための費用は一切いただいておりませんし、

 

縛られず、堅苦しくないおつきあいをさせていただいていますが、

 

最低限、法事などの仏事は品龍寺にご依頼ください。

 

品龍寺を「自分の寺」として永代にわたって存続させていくためにお寺へのご理解・ご協力をお願いいたします。

 

品龍寺では、門徒になるために特別なことは一切ありません。

 

門徒になられた後も強制や義務も一切無い、お念仏の教えでつながる自由な集まりです。

 

ご門徒になられた方から、「このお寺で本当に良かった」と言ってもらえるのが何よりの喜びですし、

 

信頼され、安心されるお寺を目指しています。

 

そして、お寺の家族とも言える門徒さんの負担や不安を少しでも軽くするのが品龍寺の存在意義だと思っています。

 

もちろん新しいご縁の方であっても、いつでも誰でも参加していただけます。

 

まず門徒になりたいということを、お寺にお申し出ください。

 

品龍寺のご門徒になられた方には、寺報を送付し、折々の法座のご案内をします。

 

またお盆やお彼岸、月忌お参りや、法事等の仏事のおつとめを優先的にさせていただきます。

 

 

 

4.浄土真宗の門徒として

 

 

品龍寺に限らず、浄土真宗の門徒ならこういうことはしてほしいというお願いです。

 

・お焼香の作法やお念珠の持ち方など身近な作法を身につけていきましょう。

 

・一年に一度くらいはお寺の法座にお参りいただき、仏さまのお話を聞いてください。

 

 お寺はそのためにあります。

 

・お仏壇に手を合わせご先祖や仏様への報恩感謝のお念仏を申しましょう。 

 

・迷信や俗信に迷わないようにしましょう。

 

 もし仏事で悩むこと、わからないことがあったら遠慮なくお寺に聞くようにしましょう。

 

・門徒の皆さまに支えていただける、そのような存在価値ある寺院であれるようお寺も努めています。

 

 お寺の行事に興味があったり、手伝いをしてみたいという方がおられましたら、お気軽にお寺までお問合せしてください。

 

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