合同墓のご相談を受けていると、
「合同墓(永代供養墓)と納骨堂は何が違うのでしょうか?」
という質問をよくいただきます。
インターネットで調べると様々な情報が出てきますが、
皆さまが気にされているのは、
「きちんと供養してもらえるのだろうか」
「自分が亡くなった後も安心して任せられるのだろうか」
ということではないでしょうか。
今回は合同墓(永代供養墓)と納骨堂の違いについてお話ししながら、
まず整理しておきたいことがあります。
実は「永代供養墓」と「納骨堂」は同じものではありません。
永代供養とは、
一方、納骨堂とはご遺骨を納める施設のことです。
つまり、
永代供養は「供養の方法」
納骨堂は「納骨する場所」
なのです。
納骨堂の中にも永代供養が付いているものがありますし、
そのため、「永代供養だから安心」「納骨堂だから安心」
大切なのは、その場所がどのような考えで管理されているかです。
先日、ご夫婦で見学に来られた方がおられました。
お子さんは大阪で家庭を持ち、広島へ戻る予定はないそうです。
ご主人がこんなことをおっしゃいました。
「
実はこれは非常によくある質問です。
皆さま永代供養を希望される一方で、
「知らない人のお骨と一緒になるのですか?」
「父や母の遺骨がどこにあるか分からなくなるのでしょうか?」
という不安を持っておられます。
当然のことだと思います。
亡き方を大切に思うからこそ、その後のことが気になるのです。
現在、多くの永代供養墓や合同墓が作られています。
広島でも様々な施設があります。
その中には、
例えば十三回忌や十七回忌を過ぎると、
もちろん、それが悪いということではありません。
実際に多くの方が利用されています。
ただ、見学に来られた方の中には、
「できれば個別に納骨してほしい」
「子や孫がお墓を建てる時など、もしものときに取り出したい」
という希望を持たれる方も少なくありません。
品龍寺の合同墓は、
ご遺骨は個別に納骨し、永代にわたってお預かりしています。
将来的に合祀することを前提としていません。
これは決して効率の良いやり方ではありません。
個別に納骨を続けるためには、管理する場所も必要ですし、
しかし私たちは、
「ここに父の遺骨がある」
「ここに母の遺骨がある」
と安心して手を合わせられる場所を残したいと考えています。
亡き方のお名前が分かり、ご家族がお参りできる。
その安心感はとても大切なものではないでしょうか。
お墓の相談を受けていると、
「亡くなった後のことは分からないから」
という言葉を耳にすることがあります。
確かにその通りかもしれません。
しかし残されたご家族にとっては大切なことです。
お参りに来た時に、
「ああ、ここに納骨されているんだな」
と思える場所がある。
それはご家族の安心にもつながるのです。
お墓を探していると、つい費用や設備に目が向きます。
もちろんそれも大切です。
しかし私は、お墓選びで一番大切なのは、
「誰が供養を続けるのか」
だと思っています。
どんな立派な施設でも、
どんな新しい設備でも、
お寺には本来、ご縁をいただいた方をお見送りし、
だからこそ品龍寺では、単なる保管場所ではなく、
仏教では「安心(あんじん)」という言葉を大切にします。
安心とは、不安がなくなることではありません。
不安を抱えながらも、
お墓のことも同じではないでしょうか。
将来への不安がある。
子どもに負担をかけたくない。
無縁墓になったらどうしよう。
そんな思いがあるからこそ、今のうちに準備をしておきたい。
そのお気持ちは自然なことです。
そして、
永代供養墓と納骨堂。
それぞれに良さがあります。
だからこそ、インターネットだけで判断するのではなく、
現地に行くと分かることがたくさんあります。
管理の様子。
お参りのしやすさ。
そして何より、その場所の雰囲気です。
品龍寺でも永代供養や合同墓の見学、
まだ具体的に決めていない方でも構いません。
お墓のこと、終活のこと、ご家族のこと。
どんなことでもお気軽にご相談ください。
皆さまのお話をお聞かせいただければ幸いです。
合掌
品龍寺住職