品龍寺について
品龍寺の歴史
長禄3(1459)年、武田山のふもとに建立された龍原山佛護寺りゅうげんざんぶつごじ(現 広島別院)の塔頭寺院たっちゅうじいんとして、遠い昔より法務や寺務に携わってきました。
天正18(1590)年、毛利輝元が広島城を築き町割りしたとき、仏護寺とともに広島小河内(打越)へ移転し、慶長14(1609)年、藩主・福島正則の時、現在の地に移転しました。
江戸時代の前期、慶安2 (1649) 年、京都の本願寺より、正式に寺号とご本尊を下付されました。
昭和20(1945)年に原爆により本堂が焼失しましたが、門信徒のみなさまの熱意で昭和50(1975)年に再建され、現在に至ります。品龍寺は、広島市の中心部でありながら、歴史と伝統のある寺町の中に位置し、静かな環境でゆっくりとお参りしていただけるお寺です。
品龍寺本堂
住職挨拶

このたび、品龍寺第16代住職を拝命いたしました猪原慶成です。
私たちの人生には、迷いや不安、苦しみがつきものです。時には自分を見失う時もあるかもしれません。そんなとき、阿弥陀さまの「必ず救う」という願いのもと、「南無阿弥陀仏」と称える中で、ふと心がほどけていく瞬間がある。それが、浄土真宗の教えが私たちに与えてくれる「安心」ではないでしょうか。
時代はどんどん変わっていきます。スマートフォンで何でも調べられる世の中で、情報も物もあふれています。しかし、どんなに便利になっても、心の奥に抱える不安や寂しさは、昔も今も変わりません。
だからこそ、お寺という場所が果たす役割は、これからますます大切になってくるのではないかと感じています。ふと立ち寄れる場所、涙をこらえなくてよい場所。そして、どんな自分であっても、阿弥陀さまの光に照らされていると気づかせていただける場所。
私は品龍寺を、そのような“安心できる場所”として守り、開いていきたいと思っております。
どうかこれからも、皆さまと共にお念仏のみ教えを聞きながら、一歩一歩歩んでまいりたいと願っております。
どうか今後とも、変わらぬご縁とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


合掌

品龍寺住職 猪原慶成

品龍寺住職 猪原邑水
住職紹介
猪原慶成いのはら けいじょう
1982年広島生まれ。
2004年龍谷大学文学部真宗学科卒業後、
特別法務員資格(お経と雅楽の専門家資格)、
本願寺派布教使資格取得。
2006年より、本願寺派宗務員として京都西本願寺、
東京築地本願寺に約11年間奉職。
その後、2017年4月品龍寺に戻り、
2024年7月、16世住職継職
品龍寺住職 猪原邑水
前住職紹介
猪原邑水いのはら ゆうすい
1948年広島生まれ。
龍谷大学文学部真宗学科卒業後、
本願寺派布教使資格取得。
1971年より、西本願寺職員として奉職。
1975年に品龍寺に戻り、1994年に
15世住職継職。