

このたび、品龍寺第16代住職を拝命いたしました猪原慶成です。
私たちの人生には、迷いや不安、苦しみがつきものです。時には自分を見失う時もあるかもしれません。そんなとき、阿弥陀さまの「必ず救う」という願いのもと、「南無阿弥陀仏」と称える中で、ふと心がほどけていく瞬間がある。それが、浄土真宗の教えが私たちに与えてくれる「安心」ではないでしょうか。
時代はどんどん変わっていきます。スマートフォンで何でも調べられる世の中で、情報も物もあふれています。しかし、どんなに便利になっても、心の奥に抱える不安や寂しさは、昔も今も変わりません。
だからこそ、お寺という場所が果たす役割は、これからますます大切になってくるのではないかと感じています。ふと立ち寄れる場所、涙をこらえなくてよい場所。そして、どんな自分であっても、阿弥陀さまの光に照らされていると気づかせていただける場所。
私は品龍寺を、そのような“安心できる場所”として守り、開いていきたいと思っております。
どうかこれからも、皆さまと共にお念仏のみ教えを聞きながら、一歩一歩歩んでまいりたいと願っております。
どうか今後とも、変わらぬご縁とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
合掌
品龍寺住職 猪原慶成

