品龍寺ブログ

 

お寺はお金がかかる。お寺にお参りしてみたいけど、お布施を持って行かないとお参りできないのでは? 

 

という方が多いことに驚いています。

 

そもそもお寺はみなさんのものです。住職のものではありません。

 

京都のお寺のような拝観料がかかるお寺は別として、

 

一般的なお寺お参りするときは絶対にお金がいるわけではありませんのでご安心ください。

 

お寺にお参りするのに手ぶらではという思いがあれば、お賽銭だけでも構いません。

 

本堂にあるお賽銭箱にお賽銭を入れてからお参りください。

 

あくまでもお気持ちですし、金額の大小によって対応が変わることもなければ、亡きかたが悲しむこともありません。

 

 

 

 

布施について

 

 

そもそもお布施というものは金額の決まりや定価などありません。

 

無理なくお包みいただけるのがお布施です。

 

あくまでも布施する側のお気持ちですが、宗派や地域によっても違います。

 

お布施とは、僧侶へのお礼や読経への謝礼ではなく、お寺のご本尊(仏さま)にお供えすると言うものです。

 

僧侶がお預かりして本堂の仏さまにお供えするということです。

 

そして仏さまにお供えしたお布施を寺院維持のために僧侶が預かるというものです。

 

 

 

表書きについて

 

 

また「お布施の表書きはどのように書いたらいいのでしょうか?」と聞かれることがありますが、

 

お布施は、お寺や僧侶へのお礼ではありませんので、表書きに回向料、御経料、御礼、寸志と書くのは間違いです。

 

表書きには「御布施」「お布施」「お供え」と書いていただいたら間違いありません。

 

また、分からない場合は何も書かずに空白でも構いません。

 

 

貧者の一灯

 

京都の本願寺に勤めていた時に、毎日500円を持って読経を申し込まれているかたがおられました。

 

いつも「私はお金がないのでこれでお許しください」と言われていましたが、

 

毎日なけなしのお金を持ち、お参りされるその姿にとてもありがたく尊いことだと感激したことを覚えています。

 

「貧乏だから・・・」と言われる女性を見ては、貧者の一灯というお話を思い出しておりました。

 

 

お釈迦さまがおられた頃、阿闍世(あじゃせ)という王様がお釈迦さまを自分の宮殿に招いた際に、

 

お釈迦さまの帰り道に沢山の灯りをともしたことがありました。

 

貧乏な老女も灯明をかかげようと思い、なんとかしてお金を都合して一灯をともしたところ、

 

王のあげた灯明は消えたり油が尽きたりしたが、老女の灯明は終夜消えなかったというお話です。

 

貧しい人でも誠意のこもったわずかなささげ物は、お金持ちの多くのささげ物よりまさっている。

 

真心の尊さをいう例えです。

 

もちろんお金持ちの方のお布施も尊くありがたいものですが、

 

同じ気持ちのこもったものなら金額の大小によって尊さは変わらないということです。

 

 

 

 

お布施の相場

 

 

お布施の金額は、法要の内容や地域、お寺によって異なりますが、

 

広島の浄土真宗寺院の場合を紹介いたします。

 

定価が無いことで逆に心配されたり不安に感じる方むけにあくまでも私の感覚や経験値でコッソリお伝えいたします

 

お布施はご本尊(仏さま)へのお供えということなので、お布施の額はご自身のお気持ちでよいとも言われますが、

 

一方でなんとなくの相場というものはあります。

 

一周忌や三回忌等の法事・法要などの際に読経をお願いした際のお布施はどこの宗派も大体、

 

数千円から数万円くらいだと思います。

 

お彼岸やお盆などでお寺の法要に参加する場合、千円から一万円くらいでしょう。

 

相場として開きがあるのは葬儀のお布施と戒名(法名)のお布施だと思います。

 

 

 

 

お葬式のお布施

 

 

お葬式のお布施は、お通夜からお葬式等に関わるお布施のことです。

 

葬儀の規模やお寺との関係などにもよりますが、だいたい10万円~30万円位だと思います。

 

他宗派の場合は、20万円~50万円位、中には、100万円もすることがありますので浄土真宗のお布施は

 

他の宗派と比較すると決して高くはないと思います

 

もちろん、もっと少ない金額でも全く問題ありませんし、

 

経済的な事情がある場合はお寺に相談することも出来るでしょう。

 

品龍寺でも御布施の金額の大小によって葬儀を受けなかったり、

 

文句を言うようなことは一度もありません。

 

もちろん事情によっては無償でさせていただくこともあります。

 

 

 

戒名料(法名)について

 

 

法名(戒名)をつけていただく場合、お布施が必要な場合があります。

 

戒名のお布施の相場は、宗派や戒名の格や位によって変わるそうです。地域やお寺によってもかなり異なります。

 

浄土真宗では、平等に救われるという教えですので法名に格や位はありません。

 

多宗派の戒名の場合は数十万円から数百万円もするそうですが、浄土真宗では数万円程度です。

 

中には法名をお付けするのにお布施を頂いていないお寺もあります。

 

品龍寺でも法名をお付けするのにお布施はいただいておりません。

 

京都の本願寺に高額の寄進をした方には京都の本願寺から法名では無く、院号が贈られます。

 

 

お寺にご縁の無いかたでお参りに行ってみたいけど、お金がかかるのではと不安な方はご安心ください。

 

お寺にお参りするだけならお金はかかりませんし、法事等のお布施もお気持ちですので無理のない範囲でお包みされたら結構です。

 

またどうしても分からない場合は一度お寺にお問合せください。

 

きっと親切に教えていただけると思います。

 

直接お世話になっているお寺にお布施の相場を聞くなんて出来ないというかたは品龍寺にお電話くだされば丁寧にお答えいたします。

 

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