品龍寺ブログ

 

9月になり朝夕、秋の気配を感じられるようになってきました。

 

しのぎやすくなってきたとはいえ、残暑厳しい日々が続いています。

 

 今年の夏、特にお盆期間中は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、

 

さらに大雨に見舞われたお盆となりました。

 

例年は、県外から帰省した家族づれなどが多く見られましたが、

 

今年はお参りされるほとんどが市内在住の方だったように思います。

 

ある門徒さんは

 

「大雨の時間帯を避けてお参りに来た。親戚そろっての食事会は今年も中止になった」

 

といつもと違うお盆に戸惑われた様子でした。

 

コロナによる全国的な帰省自粛の呼びかけの最中に追い打ちをかけるお盆期間中の大雨、本当にいつもとは違ったお盆になりました。

 

大雨が降る中、マスクをして、傘を差しながら静かに手を合わされているみなさまの姿がとても印象に残りました。

 

大雨の影響もあり、コロナ禍以前のにぎわいは見られませんでしたが、例年と違う中で唯一嬉しかったのは、

 

お盆が明けても、お墓にお供えされたお花がまた生き生きとみずみずしく綺麗に咲いていたことです。

 

花や葉に雨の雫がついて、キラキラと輝いている姿にとてもほっこりしました。

 

 

 

いつもと違うといえば、今年はお寺の境内にある墓地を求められる方が多くなりました。

 

時代の流れとともに、合同墓や永代供養墓、樹木葬などのお墓の需要が増えて、

 

一般的なお墓の需要は少しずつ減っている印象でしたが、

 

まだまだ墓地を探されている方が多いのだと改めて気づかされました。

 

今までお寺にある墓地について書いたこともありませんでしたし、

 

門徒さんからの紹介や口コミでの来られた方にお寺の墓地の情報が少なすぎて困っている

 

という声をいただくことも増えてきました。

 

そこで、今回はお寺の墓地(広島の浄土真宗の場合)について分かりやすく僧侶の目線でお話させていただきます。

 

 

 関連記事「墓じまい」で失敗しない5つのポイントを相談を受けている僧侶の視点で解説します(広島・浄土真宗の場合)

 

 

 

 

品龍寺境内墓地

 

 

 

 

1.寺院墓地(境内墓地けいだいぼち)とは

 

 

お寺が管理するお墓

 

寺院墓地または*境内墓地(けいだいぼち)という名前のとおり、お寺がお墓の管理を直接行います。

 

*境内 お寺や神社の敷地のことを境内(けいだい)や境内地(けいだいち)と言います。

 

通夜・葬儀・法要等はお墓のあるお寺に直接お願いすることができます。

 

お墓は寺院の敷地内にあることがほとんどなので、管理面での安全性やお寺ならではの安心感も期待できます。

 

 

お寺の中にあるお墓

 

お寺の中にお墓があるという景色は、何百年もの昔から、つねに日本人が見てきた、

 

私たちには、なじみ深い懐かしい光景です。

 

寺院墓地の場合、そのほとんどがお寺の敷地である境内やお寺に隣接する敷地の中にあります。

 

ご本尊と僧侶が常に近くにいるため、品龍寺でも

 

「阿弥陀さまに見守られ、毎日聞こえてくる住職さんの読経の声に安心する」

 

と言う声をいただきます。

 

 

門徒(檀家)さんのための墓地

 

寺院墓地は、原則としてそれぞれの寺院の門徒(檀家)さんや信徒さんのための墓地です。

 

そのため、公営や民間の霊園・墓地とは違い、お寺とのつながりが深くなります。

 

 必ずしも門徒(檀家)になる必要のない寺院墓地もありますが、基本的には、

 

お寺にお墓がある場合、葬儀や法事等の仏事はすべてそのお寺にお任せすることになります。

 

当然、お墓参りに行ったときにお寺の住職や奥さんと顔を合わせる機会がありますので、

 

面と向かって、分からないことや困ったことを相談することも可能です。

 

法要や、葬儀でも本堂を利用することができますし、法事の後、墓前での読経もすぐにできますし、

 

お墓参りに行ったときにも本堂で手を合わせることもできます。

 

 

 

品龍寺墓地の水場

 

 

 

2.用使用冥加金(永代使用料)やその他のお金について

 

 

永代使用料とは、お寺の墓地を永代にわたり使用するためにかかる費用で、

 

墓地を契約する際に必ず必要になります。

 

不動産のように土地を購入するのではなく、

 

お寺の敷地を永代にわたって借りるといったほうがわかりやすいかもしれません。

 

日本の法律では勝手に墓地を造ってお墓を建てることはできませんので、

 

お墓を建てるため墓地を使用することになります。

 

そして、永代使用料を支払うことで、使用者や継承者がいる限り

 

その墓地を永代にわたって使い続けることができます。

 

承継者がいなくなれば、墓じまいをし、更地にしてその墓地をお寺に返還しなければなりません。

 

永代使用料の相場はお寺によってかなり幅があり、

 

郊外か街中にあるかの立地条件や区画の広さ、お寺の規模や格などが影響しています。

 

昔からある寺院墓地は交通の便のよい場所や住宅に近いところが多数あり、

 

どうしてもお寺の墓地の永代使用料が、公営や民間の霊園と比べ割高になることが多いです。

 

公営や民間の霊園は広い墓地を確保するために郊外に開設されることが多いため費用が安い代わりに、

 

お参りに行きにくく、サービスも最低限になるという所もあります。

 

門徒(檀家)になることの経済的な負担ばかりが取り上げられ、お寺の墓地は高いと思われがちですが、

 

相応以上の価値や満足感、利便性があるという点もあります。

 

 

 

 

 

寺院墓地にかかるその他の経費(入檀料、管理費、護持会費等)

 

 

特徴的な費用として、門徒(檀家)になるために必要な入檀料や

 

お寺を維持するための護持会費、墓地を管理するための年会費や管理費が必要なお寺もあります。

 

一方で、永代使用料以外はその他の費用が一切かからないというお寺もあります。

 

後述しておりますが、品龍寺も、もちろんその他の費用はいただいておりません。

 

 

入檀料

 

寺院墓地特有の費用です。門徒(檀家)になる際にお渡しします。

 

もちろん寺院によっては入檀料が必要ないこともあります。

 

宗派や寺院によって異なりますが、10万円~30万円が相場のようです。

 

 

管理費・護持会費

 

お寺を維持管理・運営していくための費用です。

 

年間で10,000円等、定額にしているお寺もあれば、

 

お布施などそれぞれの門徒(檀家)にお任せしているお寺もあります。

 

 

お布施

 

門徒(檀家)になるとお布施をお渡しする機会があります。

 

お布施には決まった金額はなく、できる範囲でというのが前提です。

 

相場として、お通夜・葬儀が10万円~30万円、法事が3万円~10万円、

 

月命日の読経が3千円~1万円がだいたいの目安だと思います。

 

あくまでも目安となる相場ですので、詳しくは墓地を管理するお寺に確認してください。

 

 

 

 

 

 

 

3.寺院墓地(境内墓地)のメリットと注意点

 

 

 

寺院墓地(境内墓地)のメリット

 

 

お寺との繋がりが強いため、門徒(檀家)になれば昔からの家の宗派や、

 

自分に合った宗派で、心のこもった法要儀式を安心して任せられることができます。

 

  そして、僧侶が常に近くにいるので、日ごろから掃除や管理等もしっかりされ安全安心です。

 

僧侶の仕事の一つに掃除がありますので、草が伸び放題、落ち葉だらけのお寺のお墓は今まで見たことがありません。

 

寺町のお寺さんの境内墓地もみんなきれいに掃除され、とても気持ちが良いです。

 

また、お墓が境内にあるので移動の手間もかかりません。

 

歴史的にも、人の集まりやすい、交通利便性の高いところにあるお寺が多く、お参りのしやすさもあります。

 

 

 

寺院墓地(境内墓地)のデメリット・注意点

 

 

寺院墓地はそのお寺の門徒(檀家)のためのものなので、門徒(檀家)になることや

 

行事への参加が強く求められることもあるそうです。

 

お盆やお彼岸などの行事への参加や、寄付などがどの程度あるか事前に確認したいところです。

 

 また、寺院から石材店が指定されていることや墓石デザインの指定があるお寺もあります。

 

しっかりとお寺に確認するとよいでしょう。

 

お墓参りなどで定期的にお寺に足を運び住職と顔を合わせることが多いので、

 

墓地選びの際は墓地の立地や価格だけではなく寺院の雰囲気や住職の人柄や相性もポイントとなります。

 

「お寺との付き合いが煩わしい」「お寺が窮屈に感じる」というかたもおられますが、

 

一方で「この人にお願いしたい」「長く付き合いたい」と思えるご住職に出会うことができれば、

 

公営霊園や民営霊園では得られない信頼関係を築くことができます。

 

 

 

品龍寺全景

 

 

.品龍寺が選ばれる理由 

 

入檀金、護持会費、墓地管理費、寄付等は不要

 

品龍寺では、門徒さんの負担を出来るだけ少なくし安心していただくために代々、

 

入檀金、護持会費、墓地管理費はいただいておりません。

 

また寄付や行事への参加を強制することもありません。

 

もちろん、お墓を建てる際、石材店やお墓のデザインも指定はありません。

 

境内墓地を求められる場合、過去の宗教宗派は問いませんが、

 

今後は品龍寺の門徒になっていただきますので、浄土真宗の作法・儀礼に則り法要儀式を行わせていただきます。

 

すぐにお墓を建てられない方のお骨は、本堂にて大切にお預かりいたします。

 

寺町にあるお寺ということもありまして、永代使用料ははっきり言って高いです・・。

 

あまり大きな声で言えませんが、一区画200万円からになっています。

 

 

 

歴史ある寺町の敷居の低いお寺です

 

品龍寺は、歴史と伝統の寺町に位置し、大きな信頼を得て、多くの方々の思いにより、

 

室町時代より今日にいたっております。阿弥陀さまに守られ日々読経の聞こえるお墓は、

 

心のこもった法要儀式を希望される方に選ばれております。

 

また、市電別院前駅から徒歩1分と交通利便性が良く、お寺が立ち並ぶ

 

閑静な寺町にありますので落ち着いてお参りができます。

 

お車でも各方面からのアクセスが抜群です。駐車場も完備しています。

 

全墓地日当たり良好で、「こんなに明るいのか」と驚かれます。

 

平坦で石畳を敷いた境内はお参りしやすいと好評です。

 

広島市内はもちろん、広島県内や関東・関西地方、中国・九州地方など各地に門徒さんがおられます。

 

菩提寺を持つということは、亡き人にも家族にも、大いなる安心をあたえます。

 

品龍寺はご縁を結ばれた方ならどなたでも門信徒になっていただける開かれたお寺です。

 

アクセスが便利な立地なので、ご年配の方にも気軽に参拝頂けます。

 

門信徒さん一人一人の心の拠り所となる安心できるお寺でありたいと願っております。

 

 

浄土真宗本願寺派 金谷山 品龍寺

 

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