品龍寺ブログ
舞楽公演のご報告!(2019年11月27日)

 

1123日、世界遺産、京都本願寺の南能舞台にて『舞楽公演』を開催し、壱越調『武徳楽』舞楽『陵王』を演奏させていただきました。

南能舞台での雅楽の演奏は長い歴史の中で初めてという、身に余るありがたいご縁をいただき、緊張して心臓が飛び出そうになりながらも、

自分の出来る精一杯を出し切ることができました。

本願寺南能舞台からの景色は、生涯忘れることのない貴重な経験をさせていただきました。

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

南能舞台は、現存する能舞台としては最大で、左の橋掛(はしがかり)の距離がながく舞台まで間に合うのに大変なので役者泣かせの能舞台と言われています。

毎年521日の親鸞聖人の誕生日・宗祖降誕会(しゅうそごうたんえ)には、観世流による祝賀能が演じられています。

 

本願寺で働いているときに、「役者泣かせ」という説明を何度も説明をしていた私が、本当に泣かされないか不安でしたが、何とか泣かずに演奏することが出来ました。

 

重要文化財のため、職員といえども立ち入り禁止の場所であるため、私が本願寺に勤めていた時には見ることの出来なかった景色を見させていただき、

毎日、参拝された方へご案内していた自分が奏者として舞台に立つという、なんともいえない不思議なご縁を感じました。

 

このご縁をいただいた本願寺の関係者のかたがた、当日ご来場いただいたかたがたに心から感謝しております。

 そしてこれからも、県内外、世界で公演し、雅楽の素晴らしさを知っていただけるように、日々精進したいと思います。