品龍寺ブログ

早いものでもう12月、今年も残すところあと1ヶ月となりました。

 

特に今年は新型コロナウイルスの影響もあり、1年が過ぎるのがとても早く感じられました。

 

毎年この時期になると気になるのは1年の出来事や世相を表す「今年の漢字」ですが、何になるのでしょうか?

 

個人的には、今年よく聞かれた3閉、接、集)の「密」という漢字か、

 

しい生活様式や型コロナウイルスの「新」という字じゃないかと予想しています。

 

12月中旬の発表を楽しみにしておきます。

 

今年は新型コロナウイルスの影響もあり、社会全体を見ると色々な変化がありました。

 

お寺もかなり影響があるのでは?と心配していただく声もありますが、意外にもそこまでの変化はありません。

 

もちろん、葬儀や法事の参拝人数が減ったり、法事の延期、個人宅へのお参りも減少しましたが、

 

大打撃を受けるまでには至っておりません。

 

また、オンライン法要やweb会議など新しいことにも挑戦することができました。

 

相変わらず、合同墓(永代供養墓)の問い合わせは毎日のようにありますし、見学に来られる方も多いです。

 

永代供養墓の問い合わせの増加と共に、質問が増えてきているのが、

 

「永代にわたり納骨されるとありますが、永代っていつまでですか?」

 

「他の霊園は13回忌で合葬されると聞きましたが、このお寺ではどうなのでしょうか?」

 

という「永代」という言葉の期間についてです。

 

今回は意外と知らないこの永代という言葉について詳しく説明したいと思います。

 

※浄土真宗では阿弥陀如来の本願によって極楽浄土に往生し仏として生まれさせていただくといく教えのため、

追善供養を行いません。「供養」という言葉はあまり使いませんが、ここでは便宜上、供養という言葉を用いています。

 

 

 

 

永代供養墓とは

 

 

【関連記事】永代供養と永代経の違いとは?

 

【関連記事】後悔しないお墓(永代供養墓)の選びかた

 

 

永代供養墓とは、一般的なお墓とは違い、寺院や霊園がお墓の管理・供養をしてくれるお墓のことです。

 

一般的なお墓が家で言う一軒家だとすれば、永代供養墓はマンションのようなものとイメージしてください。

 

一般墓は、一つの区画に墓石を建て、先祖代々のご遺骨を納骨しますが、永代供養墓はあらかじめ建てられたお墓に、

 

他の方たちのご遺骨と一緒に納骨されます。

 

もちろん、マンションのように個別に納骨されることも、他の方のご遺骨と一緒に納骨される場合もあります。

 

この永代供養墓、家族に負担をかけたくないという方や、承継者がいないという方、田舎のお墓を墓じまいしたい方など、

 

ニーズは様々ですが、これからの時代の新しいお墓として注目されています。

 

品龍寺でも合同墓(永代供養墓)を作った20年前と比べ、近年は申込件数が激増しています。

 

 

 

 

 

 

勘違いされやすい「永代供養」

 

 

永代供養墓は文字どおり、「お寺や管理者が永遠に供養をしてくれるお墓」と思っていませんか?

 

もしそう思われているなら要注意です。

 

また、供養という言葉のニュアンスに弔いや読経という意味も含めて考えられてみると、

 

本当に永代にわたって「供養」してもらえるかも疑問です。

 

「永代供養」という名前だけあってこれから先も永遠に供養してもらえると思いがちですが、

 

多くの場合、供養される年数が決められていることがほとんどです。

 

永代にわたり個別保管をして丁寧に供養するというところもありますが、

 

実情は、永代供養と謳っていながら、期間が定められた、期限付きのお墓が多くトラブルも多いようです。

 

この永代供養の期間については、施設や地域、契約の内容によって違いますが、

 

7回忌や13回忌等を節目としていることが多いです。

 

この永代供養の期間は、定期的に法要が行われたり、個別に納骨されていることもあり、

 

しっかりと管理されているケースもありますが、この永代供養期間を迎えたご遺骨はどうなるのでしょうか?

 

念のため、品龍寺では本当に永代にわたりお骨壺のまま個別に納骨し、毎日住職・副住職が読経も行っております。

 

定期的にお墓の前で追悼法要も行っております。

 

 

 

 

 

 

永代供養期間を終えたご遺骨はどうなるのか?

 

 

この永代供養の期間を終えたら、合祀型のお墓に移される、また個別に納骨されていても、

 

他のご遺骨と混ぜて納骨されることとなります。

 

寺院や霊園、地域によって差はありますが、ほとんどの場合、お骨壺から出され、

 

他の方のご遺骨と一緒に納骨されることになります。

 

他の方のご遺骨と混ざってしまうことに抵抗が無い場合はいいですが、

 

抵抗がある場合や、もっと長い間、個別に納骨したいと言う場合は、

 

申し込む前にしっかりと確認しておきましょう。

 

以前、品龍寺に相談に来られた方の中には、

 

「事前の説明は無く、契約書のすみに小さく書かれていただけだった」

 

と言う方もおられます。

 

気になるようでしたら、事前に確認し契約書にも目を通しておきましょう。

 

 また、納骨の方法もさまざまです。

 

最初から他の方のご遺骨と一緒に納骨される場合もありますし、

 

初めのうちは個別に納骨されても、時期が来たら合葬(合祀)される場合もあります。

 

永代供養墓と言われているほとんどのお墓が、この永代供養の期間が過ぎると、

 

ご遺骨は合葬(合祀)され、その施設の共同墓や合葬墓へと葬られることになります。

 

なかには敷地の中では無く、全然違う場所で合葬されることもあるそうです。

 

永代供養墓にも納骨数に限りがありますし、霊園や石材店であれば、

 

利益を出さないといけないので致し方ないこととは思いますが、

 

お寺としては、寂しく複雑な思いがいたします。

 

他の方のご遺骨と混ざる(合葬・合祀)事が気になる方は、一般的なお墓を建てられるか、

 

個別に納骨され合葬されない永代供養墓を選ぶべきだと思います。

 

永代供養という言葉が良く聞かれる時代になってきました。

 

お墓を決める際は、「供養」とはいったいどういうことをしてもらえるのか、

 

永代という期間はどれくらいなのか、

 

しっかりと確認し納得することが何より大切かと思います。

 

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