品龍寺ブログ

 

 

先日、私の大好きな門徒さんが亡くなりました。

いつもニコニコと穏やかなお人柄でよくお寺にもお参りされていました。

奥さまが亡くなってからは、お墓参りをされ、奥さまのお墓の前でお弁当を食べられて

いたことがとても印象的です。きっと今頃はお浄土(仏さまの国)で奥さまと久しぶりの再会を喜ばれていることでしょう。

一報を聞いた時、ショック受けると同時に「これでようやく大好きな奥さんと会えるね」「もう寂しくないね」という気持ちにもなりました。

その門徒さん、生前に「自分のお葬式はお寺でしてもらいたい」と願われていたようです。

長年お参りしてきた本堂で自分のお葬式をしたいと思われたのでしょうか、お寺で葬儀をしたいと言われると、とてもありがたい気持ちになります。

 

この門徒さんの他にも、最近は、「自分の葬式はお寺でしてほしい」という方が増えてきました。

 

「お寺で温かく見送って欲しい」

 

「先祖から馴染みのあるお寺でお葬式をしたい」

 

「お寺でシンプルな葬儀をして欲しい」

 

などといろいろな声を聞き、門徒さん以外でも相談に来られることもあります。

なかには、前もって知っていればお寺でのお葬式をしたかったと後からお聞きしたこともありますので

今回はお寺でのお葬式についてお話させていただきます。

 

 

 

時代と共に変わる葬儀の場所

 

 

 

 

従来は、自宅でお葬式が営まれ、ご家族やご親戚をはじめ、地域の方も一緒にお葬式を行っていました。

時代が変わり、自宅での葬儀が難しくなってからは、お寺や葬儀社のホールで行われるようになり、

現在ではほとんどの葬儀が便利な葬儀社さんのホールでする時代になりました。

実際、品龍寺でもお寺での葬儀がほとんど無い時期もありました。

しかし近年、お寺で行うお葬式の良さが見直されてきたことも事実です。

比較的安価で、格式の高い葬儀を行うこともできますし、なにより、

お寺という厳粛な雰囲気で葬儀をしたいという方も増えてきたように感じます。

飾りつけは何もせず、シンプルにお寺の本堂で読経することも出来ます。

 

 

 

お寺でするお葬式のメリットとデメリット

 

 

 

メリット

 

・歴史ある荘厳な本堂で格式の高いお葬式ができる

・本堂のお飾りをそのまま使用できるため、生花を置くだけで厳かな祭壇となるため、祭壇の設置費用が少なく、費用も抑えられる。

・馴染みのあるお寺での心温まるお葬式ができる

・お寺だからこそご家族でゆっくりとお別れができる

 

 

デメリット

 

・宿泊施設が完備されていないお寺もあるため、宿泊出来ないところもある

・お寺によって宗派が決まっているので別の宗派ではできないこともある

・大きなお寺は別ですが、駐車台数に限りがある

 

 

お寺でのお葬式は不便なことがあると思いますが、だからこそ、「好きな音楽を流したい」「好きなお花を献花したい」などの融通がきき、

ご家族で作り上げる温かいお葬式ができると思います。

 

 

 

お寺でのお葬式の流れ

 

流れとしては一般的な葬儀社でするお葬式と何も変わるところはありません。

下記に簡単に説明いたします。

 

・臨終勤行(枕経)

他宗派の枕経は故人への供養であるのに対し、浄土真宗の臨終勤行は本人が阿弥陀如来に対して行う人生で最後のお勤めです。

 

・納棺勤行

遺体を納棺してから勤める勤行です。(諸事情により省略されることもあります)

 

・通夜

葬儀の前夜にお勤めいたします。ご遺体が存在する最後の夜であり、故人にとっては最後の夜のお勤め(夕べのお勤め)になります。

通夜では、故人と縁のあった近親者や友人など苦楽をともにした人々でお勤めをします。

 

・葬儀

①導師(僧侶)入場

②おかみそり:生前に済まされていない場合、おかみそり(剃髪の儀)を受けます。

   このおかみそりによって仏弟子(仏教に帰依したこと)となられたことを意味し、法名が授与されます。

③開式

④読経

⑤野帰りのお勤め

    古来、火葬の間、遺族が帰宅されたときに行われていたものです。

⑥御文章:本願寺第八代門主の蓮如聖人から私たちあてに書かれたお手紙を読みます

⑦導師(僧侶)退場

⑧閉式

⑨喪主の挨拶

⑩出棺

 

そのほか、火葬場において、

「火屋勤行(ひやごんぎょう)」や

「収骨勤行(しゅうこつごんぎょう)

 

ご遺骨となって還り仏前で行う

「還骨勤行(かんこつごんぎょう)」や「初七日」もあります。

 

これらがお寺で行うお葬式の一般的な流れです。お寺や僧侶によって多少の違いはあると思います。

基本的な流れは葬儀社でするお葬式と一緒です。

 

 

 

 

 

 

 

浄土真宗の葬儀の特徴

 

浄土真宗の葬儀が他の宗派と大きく違う点は、

「死者への追善供養として行われるのではない」ということです。

私たちは命を終えると、すぐに極楽浄土に迎えられ仏となるという教えです。

極楽浄土は「ひとつのところでともにあえる世界」(倶会一処)とも言われ、

仏さまになられた故人とも必ず再会できるという教えです。

 

ですので、故人の成仏を願う必要はなく、ご遺族や参列者のみなさまがともに、

故人を偲び、人生無常のことわりを聞き、仏さまとの縁を深める仏事です。

 

 

お寺でのお葬式にかかる費用について

 

 

 

葬儀社の会館やホールでする場合、会場使用料や祭壇費用がかかってきますが、

お寺でする葬儀の場合は比較的費用が抑えられる傾向があります。

もちろん、棺や霊柩車、お骨壺や火葬等に関する費用はかかりますが、祭壇を組まない場合はその分費用が抑えられます。

お寺の本堂の場合、生花を少しおくだけで十分立派なお飾りになります。

 

お布施については、読経に対する料金ではないので特に定められていません。

広島の相場としては通夜・葬儀で合わせて、10万円から30万円くらいと幅があるようです。

あくまでも相場ですので、多くても少なくても全く問題ありません。

お寺から金額を指定することはありませんし、無理のない範囲でお気持ちをお包みください。

相場より少ない場合でも問題なく受けてくれますし、当然、品龍寺でも心を込めてお勤めさせてもらっています。

事情がある場合は、無償でさせていただくこともあります。

 

 

 

お寺でお葬式をお願いしたい場合

 

菩提寺がある場合は事前に連絡し相談してください。

その時にお願いすれば、良心的な葬儀社を紹介してもらうこともできます。

お寺によっては指定の葬儀社があり、料金プランを打ち出しているところもありますので、

お寺にご確認ください。指定の葬儀社が無い場合は、紹介してもらった葬儀社やご自身で選ばれた葬儀社に相談し、

見積もりしてもらうのもいいでしょう。

 

 

付き合いのあるお寺がない場合

 

 

ご自宅近くのお寺に電話をしたり、知り合いや親戚で付き合いのあるお寺を紹介してもらっても良いかもしれません。

後悔しないためにも、しっかりと説明を聞き、納得できるお寺・僧侶に決めましょう。

一度にたくさんのことを決めなければならないお葬式です。

よくあるトラブルや失敗談として、

 

葬儀社お抱えのお坊さんが来て、四十九日や一周忌等の法事は断られた

 

マンション坊主と呼ばれるお寺の無いお坊さんがきた

 

ほかの宗派のお坊さんだった

 

読経が下手で法話も無かった

 

高額なお布施を請求された

 

など、品龍寺だけでもたくさんの相談を受けております。 

葬儀社やお寺は後悔しないように事前に慎重にご検討ください。

 

 

 

品龍寺でのお葬式

 

品龍寺では、お付き合いしているお寺がない方や浄土真宗の作法で勤めることをご了解いただける方であれば、

門信徒以外の方でも、どなたでもお葬式をお受けいたします。

お別れは急に訪れます。つきあいのお寺がない場合どうしたらよいのかわからないことばかりだと思います。

まずは安心して葬儀をすること、故人を偲び、お送りすることを大切にしましょう。

門信徒でない方でも葬儀を受付けいたしますが、門徒になることを強制することはありません。

万が一の時は、当寺院までお電話にてご連絡ください。

別途墓地をお求めいただくことや葬儀後永代供養墓納骨も可能です。

また喪主さまが不安な場合は、葬儀社との打合せに参加することも可能です。

 

お寺でのお葬式という厳粛な儀式を通して悲しみに向き合うと共に、

仏さまの慈悲の心に出会い、自らの「いのちのあり方」にも思いを巡らせていただければと願います。