品龍寺ブログ

 

今日は春の彼岸入り、週末には春分の日です。今週からは本格的な春の到来、

暖かさが増していくとともに日々の話題や人々の気持ちも少しずつ明るくなっていくように願っています。

 

 

 

 

 

 

いまさら聞けないお彼岸の意味!?

 

 

今年の春のお彼岸は317日~323日。20日は中日で春分の日。

春の彼岸とは春分の日とその前後3日を合わせた7日間のこと。

お彼岸の中日はその年によって異なりますが、

今年は320()が春分の日です。

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨としている祝日だそうです。

 

日本人にはなじみ深いこの「お彼岸」、もともとは季節を表す言葉ではなく、「極楽浄土」を表す仏教用語だったのです。

インドにも、中国にもなく、日本で始められた仏教行事です。

 

彼岸とは彼の岸(かのきし)と書きます。彼の岸とは、つまり極楽浄土のことです。

気候もいいこの時期に真西に沈む夕日をみながら古来より、遥か西方にある極楽浄土を思っていたと言われています。

そして極楽浄土に往生された大切な方々を偲んでいたことがお彼岸の由来です。

 

品龍寺でも毎年、合同墓(永代供養墓)前での読経をし、1330分より

本堂におきまして春季彼岸会をお勤めしておりましたが、今年はコロナウイルスの影響で

中止とさせていただきます。住職と副住職二人だけでの無観客試合ならぬ、無参拝法要とさせていただきますのでご了承ください。

 

 

 

 

 

「暑さ寒さも彼岸まで」

 

「暑さ寒さも彼岸まで」 と言いますが、昨日の広島は突然雪が舞ったり、晴れたと思えば雨が降ったり、

変な天気で冬の寒さが戻って来ましたが、彼岸入りの今日は気持ちの良い快晴、良いお天気になりそうです。

春の彼岸のころになると寒かった冬が終わりを迎え、日光が心地よい春が来て、さわやかな初夏へと向かいます。

暑い夏が終わると、秋のお彼岸を迎えます。四季の変化に富む日本で、この春と秋の彼岸という気持ちの良い季節を選んで、

仏事が行われていることはとてもありがたいことですね。

 

 

 

 

 

 

 

ぼたもち?おはぎ?

 

 

彼岸といえば、この甘い食べ物。

おはぎと、ぼたもちですが、私はいつも「あれどっちだったっけ?」と混乱してしまいます。

漢字で書き、花をイメージすると分かりやすいかもしれません。

「牡丹餅(ぼたもち)」は春の彼岸に咲く牡丹の花から

「御萩(おはぎ)」は秋の彼岸に咲く萩の花からということで呼び分けることもあったそうです。

春と秋での呼び方が違うだけで「おはぎ」と「ぼたもち」は基本的には同じものなのかというとそうでもないこともあるそうです。

地域によって、粒あんを「ぼたもち」、こし餡を「おはぎ」と呼ぶところ、春も秋も「おはぎ」という同じ呼び名のところ、

使われるお米の種類によって、使い分けているところもあると言われています。

まあしかし、「ぼたもち」と「おはぎ」も季節ごとの風情を感じるための伝統的な食ベものであることには変わりありません。

ご先祖様に感謝し、おいしくいただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼岸花、彼岸桜

 

彼岸の代名詞と言えば、彼岸花(ヒガンバナ)、この彼岸花は秋のお彼岸に咲く花で、春に咲くことはありませんが、春には彼岸桜が咲きます。

3月中旬頃から、ソメイヨシノなどの桜に先がけて咲きます。今年はソメイヨシノの開花も早いので、

お彼岸の期間中にソメイヨシノも開花し見ごろを迎えそうですね。特に品龍寺のある川沿い周辺は、知る人ぞ知るお花見スポットでもありますので、

お墓参りのついでにお花見がてらお散歩されてはいかがでしょうか?

 

 

 

(最後に)

 

今日から始まるお彼岸、このような不安な情勢だからこそ、仏様の教えを聞いていくご縁としていただきたいと思います。

また、お墓にお参りをしてご先祖さまや亡くなられた大切な方々を忍び、故人と向き合う日としたいものです。阿弥陀如来に救いとられ、

極楽浄土に仏としてお生まれになった多くのご先祖や亡きかたをしのび、仏さまのありがたさ、頼もしさを感じていただきたいと思います。