品龍寺ブログ

明日10月26日は13時30分より永代経法要、10月27日13時30分より親鸞聖人の報恩講をお勤めいたします。

また両日とも13時より品龍寺合同墓(永代供養墓)で合同墓追悼法要をお勤めいたします。

 

お斎(精進料理)は10月27日正午よりお召し上がりいただけます。

お誘いあわせの上ご参拝ください。

 

 

永代経

永代経は「永代読経」といい、永代にわたってお経を読み、そのお心をいただいて参りましょう、という法要です。  

最近は永代供養という言葉と混同されることも増えましたが、昔からご門徒さんが永代経を大切に思われたのは、

この法要が亡き人に対する感謝の気持ちを表す場になっているからでしょう。

 

 

 

報恩講

毎年、いまの時期になると、宗祖親鸞聖人に対する報恩謝徳のために営まれる「報恩講」が浄土真宗の各お寺で勤まります。

この法要は、浄土真宗のご門徒が一年で一番大切にしてきた仏事だといえます。

『報恩』には文字通り恩に報いるという意味があります。

私たちが生きていくためには、親の恩や師の恩、家族や親友の恩などいろんな恩があります。

それらは、ひとつずつが私にとってはすべて大切なご恩ですが、報恩講の「恩」というのは、

「煩悩具足の凡夫」といわれるように、煩悩を身に抱え、常に迷いの中にある私を、

このままで無条件に救ってくださる、阿弥陀如来の教えを明らかにしてくださった親鸞聖人のご恩のことです。

その親鸞聖人のご苦労を偲ぶと共に、尊いご恩にお礼を申し、何としても報わずにはおれない、

これが「報恩」の意味です。

お念仏の教えを伝えてくれた親鸞聖人の恩に報いると同時に先祖や大切な亡き人を偲び感謝する法要でもあります。

 

 

報恩講の「お斎」とは

 

現在では法事等の仏事の際にいただく食事のことを言いますが、本来は寺院で生活する僧侶の食事のことを示す言葉でした。

いきものの命を大切にすること、そして命を奪うことを戒めることは仏教の基本として大事にされてきた教えです。

現代では肉や魚をいただく罪悪感は無く、過剰に食品を廃棄するなど、食事は殺生の罪を犯していることだという意識は薄れてしまっているように思います。

私のいのちを支えるために他のいのちをいただくという、食事の本来の意味を問い直す機会が、「お斎」ではないでしょうか。

浄土真宗の昔からの風習として親鸞聖人のご命日には肉食をしないで、せめて1食だけでも精進の食事(肉・魚・卵などを食材に使わない)をするという習慣があります。

かつては、どこのお寺でも手作りでしたが、時代とともに 仕出し弁当に変わるところも多くあります。

品龍寺では、門徒さんの手作りのお斎を続けており、美味しいと評判です。

肉・魚を摂らず不殺生(殺さないこと)をすることで、日頃、何気なくいただいている生き物のいのちとそれによって支えられる私のいのちに気づかされるご縁となるのが「お斎」です。

みなさまにも報恩講にはお寺にお参りし、おいしい「お斎」を召し上がっていただきたいと思います。

そして私たちが生きるためにいただく多くの命に対して「いただきます」と感謝しなおすひとつのきっかけになればと願っております。