品龍寺ブログ

 

夏の厳しい暑さも和らぎ、ようやく秋を感じるようになりました。

 

朝晩は涼しくなったと言うより肌寒く感じることもあります。

 

風邪をひかないようお気を付けください。

 

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、

 

お彼岸は季節の変わり目を感じることができる日です。

 

今年の9月は、残暑が厳しく、大きな台風もくると言われていますが、

 

大きな災害等、何事もなく秋になってくれたらと思います。

 

お彼岸とは彼の岸と書きますが、彼の岸とは、

 

亡くなられた方がおられる極楽浄土のことです。

 

極楽浄土は西方、西の彼方にあると言われますので、

 

古来よりこの時期、ちょうど真西に沈む夕日を見ながら

 

遥か西方極楽浄土に思いを寄せておられたことがお彼岸の始まりです。

 

秋のお彼岸は「秋分の日」を中日(ちゅうにち・真ん中の日)

 

としてその前後3日間、合わせて7日間が「秋のお彼岸」期間となります。

 

今年、2020年の秋分の日は922日なので、

 

秋のお彼岸期間は

 

919日(土)が「彼岸の入り」で、

 

 925日(金)が「彼岸明け」になります。

 

「秋分の日」は国民の祝日となっており、

 

国民の祝日に関する法律では秋分の日を

 

「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」

 

日として制定されています。

 

 

 

 

 

 

2020年秋のお彼岸の日程

 

919日(土) 彼岸入り

 

922日(火・祝) 中日(秋分の日)

 

※品龍寺のお彼岸の法要は下記の通りです

 

13時より  秋の彼岸会合同墓総追悼法要(合同墓前)

 

13時半より 秋季彼岸会(本堂)

 

925日(金) 彼岸明け

 

最近では、シルバーウイークといわれるようになった

 

9月の連休に重なることが多い秋のお彼岸です。

 

去年は3連休でしたが、今年は921日(月)が敬老の日、

 

22日(火)が秋分の日ということで、

 

19日(土)から22日(祝)までの4連休となります。

 

コロナでなかなか外出しにくいですが、なかなか旅行に行けない分、

 

家族そろってお墓参りをしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

お彼岸って結局なにをしたらいいの?

 

 

やっぱりお墓参り

 

春でも秋でも、お彼岸と言えばすぐに思い浮かぶのはお墓参りだと思います。

 

お墓参りの前にまずは「お墓掃除」をしましょう。

 

お墓の周りの落ち葉集め、雑草の除去、植木の剪定、

 

お墓の汚れをしっかり落としましょう。

 

お墓の横や後ろ側にも草が生えていることが多いので、

 

行ったときにしっかりと草ぬきをしましょう。

 

また、汚れている場合、花筒や線香皿など中身を取り出してきれいにしておきましょう。

 

掃除の後はお供えです。

 

綺麗なお花や、いい香りのお線香、故人の好きだった食べ物等です。

 

お花は、季節の花や故人が好きだったお花をお供えしましょう。

 

お線香はいい香りのするものをお供えします。お線香は本来、立てるのではなく、

 

横に寝かせて置くのが正式です。

 

お供えがすんだら、いよいよ「お参り」です。

 

静かに手を合わせ、故人を偲びましょう。

 

 

 

お彼岸は仏さまやご先祖様・亡くなられた大切な方への感謝を表し

 

「いのち」のありがたさを感じるための期間で、

 

亡きかたを偲び、お墓参りをするというのが昔からの習慣です。

 

春のお彼岸も、秋のお彼岸も、やるべきことは変わりません。

 

お墓参りに行ってご先祖や亡きかたを偲ぶことが大切です。

 

 

 

ご家庭での場合

 

 

ご家庭にお仏壇がある場合にはお仏壇の掃除をしましょう。

 

いつも掃除をしている場合でも、なかなか掃除出来ない場所も

 

隅々まで綺麗にしてから故人を偲びましょう。

 

掃除が終わって、打敷(うちしき)等、お彼岸用のお飾りがあればきれいに荘厳し、

 

お供え物をしてからお参りしましょう。

 

 

 

お寺にお参り

 

 

お墓がお寺にある場合、お寺の本堂にもお参りしましょう。

 

もちろんお墓がお寺に無くてもお寺にお参りしていただきたいものです。

 

お寺で「彼岸会(ひがんえ」という法要がある場合、

 

合同の彼岸法要に参加することもできます。

 

故人が亡くなって初めて迎えるお彼岸や、

 

三回忌・七回忌という年忌法要の年の方だけでなく

 

毎年のようにお彼岸の法要に参加することも当然できます。

 

 

 

 

 

お彼岸の心がまえ

 

 

 

日頃は何かと自分のことで忙しく、

 

亡きかたを思いだすことが少なくなってきます。

 

お彼岸という期間にしっかりと亡きかたを思いだし、

 

故人がおしえてくれたこと、残してくれたことを思い返すことが肝心です。

 

そのための場所が「お墓」であり「お仏壇」や「お寺」というわけです。

 

お彼岸は、先祖を身近に感じるための期間です。

 

生かされている命に感謝しながらお墓参りをしてください。

 

話したいことや報告したいことがあれば、目を閉じ、

 

心の中で故人に話しかけながらお参りすると、

 

不思議と亡き方を感じられるようになります。

 

このお彼岸期間、今は亡き大切な方をしっかり思い出せる日として、

 

心静かに過ごしていただけたらと思います。