品龍寺ブログ
広真会主催 花まつりパンフレット

 

 

寺町の川沿いの桜はまだまだ見ごろです。

散り始めている桜もとってもきれいです。

広島市内近郊の方で、寺町の桜を見られていない方はぜひ一度

川沿いの水面に生える桜をご覧ください。

ところでみなさん、桜まつりではなく「花まつり」という行事があることはご存知ですか?

広島では「フラワーフェスティバル」というお祭りがありますが、そのことではありません。

「花まつり」は48日前後に行われる、お釈迦さまの誕生を祝う仏教行事のひとつです。

 お盆やお彼岸といった仏教行事は私たちの生活に浸透していますが、

この「花まつり」、意外と知らない方が多いのではないでしょうか。

それどころか、日本は仏教国であるにも関わらず、クリスマスなどの

キリスト教由来のお祭りのほうが有名です。

外国人からしたら、とっても不思議な光景だそうですね。

クリスマスやハロウィンをイベントとして楽しむことは良いと思いますが、

仏教徒であるなら、こういう行事があるんだと知って欲しいという思いから、

花まつりのことを紹介したいと思います。

 

 

花まつりの由来

花まつりという名前が生まれた由来には、

・お釈迦さまは、花が咲き誇るルンビニーの花園で生まれたから

・たくさんの花が飾られるから

・桜の満開の時期に行われるから

・ベルリンで開催されたブルーメンフェストから来ている

 ※ブルーメンフェスト(ドイツ語)を訳すと花まつりとなるから

など、いろいろな説があるそうです。

 

 

花まつりはお釈迦さまの誕生日

仏教を開かれたお釈迦さまは、約2600年前、

インドのカピラ城の王様であった浄飯王(じょうぼんのう)

とマーヤー夫人の間に生まれられました。

マーヤー夫人が出産のために故郷に帰省される途中、

ネパールのルンビニーの花園でお生まれになりました。

生まれてすぐお釈迦さまは、7歩歩かれて、天と地を指さし、

「天上天下唯我独尊」(一人ひとりがみんな尊い)と言われたと伝えられています。

そして天からは祝福の甘露の雨がふったと言われています。

 そのことから花まつりでは、天と地を指さした、 生まれたばかりの

お釈迦さまのお姿をした誕生仏に、甘茶をかけてお祝います。

 

花まつりは堅苦しくない楽しい行事

この花まつり、寺院や地方によってさまざまなイベントを行い、

地域の人々と一緒にお釈迦さまの誕生日をお祝いし、老若男女を問わず、

どなたでも参加することができる行事です。

品龍寺が所属している広島市浄土真宗寺院連絡協議会(広真会)

(広島市旧市内に位置する真宗寺院75ヶ寺によって構成される会)

でも、本通りのパレードや、広島駅南口地下広場での祝賀講演会、

様々なコンサートなど楽しいイベントを開催しました。

 また広島市内の有名店さんにご協力いただき、甘茶のスイーツをつくり、

48日広島駅南口地下広場で多くの方にご試食していただきました。

 

 

品龍寺でもお釈迦さまの誕生仏に甘茶をかけてお祝いしていただくことができます。

お花見もかねて是非一度お釈迦さまの誕生をお祝いしてみてくださいね。