品龍寺ブログ

前回は、お墓の種類を紹介させていただきましたが、

※前回記事 絶対に後悔しないお墓の選び方(お墓の種類編)

今回は、普段からお墓について様々な相談や不安、失敗談を聞いている

お坊さんからの視点で、それぞれのお墓のメリット・デメリットを紹介します。

 

 

 

一般墓

 

【メリット】

・代々受け継がれるため、お墓参りの際、ご先祖への感謝が意識でき、

 ご遺骨も半永久的に納めることができる。

 

・お墓参りと言えばこの一般的なお墓に馴染みがあるので、

 違和感なくお参りできる。

 

 【デメリット】

・後継者がいなくなった場合、無縁墓とならないように墓じまいや改葬する必要がある。

・新たにお墓を建てる場合、墓地の永代使用料や墓石を建てる費用がかかるため費用がかかる

・山の近くにある場合、土砂災害等のリスクもある。

 

 

 

 

納骨堂

 

【メリット】

・屋内にあることが多く、雨や雪など天候に影響されることは少ない。

・雨風にさらされたり、草が生える心配もないので、管理しやすい。

・中心部などの立地が良い場所にあることが多い。

・墓石を購入する必要がないため費用を安く抑えることができる。

・自動搬送式納骨堂など機械式と言われるところは建設されたばかりのところが多く綺麗で設備も整っている

 

デメリット】

・流行りの自動搬送式納骨堂や最先端のシステムで作られた納骨堂は故障など様々なトラブルの心配がある。

・メンテナンス費用が莫大なため、その分、料金に上乗せされ、年間の維持費・管理費がかかる場合もある

一般墓に馴れた方には、ロッカーのような場所に安置することに違和感がある。

・ご遺骨が土に還らないため、納骨できる数に制限がある。

 骨壺が入りきらなくなった場合、新たに購入しなけらばならない。

 

 

 

樹木葬

 

【メリット】

・自然に還るということを実感しやすく、明るい雰囲気のところも多い。

・女性に人気の納骨方法になっている。

・しっかり選べば、好きだった木のそばにに納骨することもできる。

 

 

 【デメリット】

・管理が行き届いてない場合、草や木が伸びっぱなしのところがある。

・どこに納骨されているか分かりにくいところもあり、縁のある人がお参りしにくい。

・納骨したところを他の参拝者に歩かれるところもある。

・墓石があるわけでは無いため、どこに手を合わせてよいか分からない。

・流行があり、今後どうなるのか分からない

 

 

 

合同墓(永代供養墓)

 

【メリット】

 ・墓地の永代使用料や墓石の費用がかからないため安価に求めることができる

・承継者が必要なく、お寺や霊園が永代にわたり管理してくれるため、

 将来のお墓に対する心配がない。

 

デメリット】

・合葬(合祀)される場合、遺骨を骨壺から取り出し、他の人と一緒に埋葬され混ざってしまう。

・ご遺骨を粉骨にして納骨する場合、大切なご遺骨が粉々にされてしまう。

・合葬される場合、納骨してからは個別に遺骨を取り出すことができない。

・納骨当初は個別に納骨されても、13回忌などを過ぎると合葬されてしまうこともある。

 

 

まとめ

核家族化や少子化、地方の過疎化等で、お墓をめぐるニーズも様々になってきました。

どのお墓にするにしても安い買い物ではありません。

気持ちの良いセールスに流されることなく、後悔しないよう慎重に選ぶことが肝心です。

故人も喜び、残されたご家族もお参りしやすいお墓を検討してください。

また、本当に納得のいく場所を探されるため資料請求はもちろん、実際に

現地を見学し、雰囲気や周辺環境も確かめ検討しましょう!!

 次回は「お墓選びで絶対に確認しておきたい7つのこと」を紹介します。

 

絶対に確認しておくべき7つのこと

※前回記事 絶対に後悔しないお墓の選び方(お墓の種類編)