「次の休みはどこに遊びに行く?」と友達に聞いて、
「お寺!」と答えが返ってきたら、ちょっとびっくりしませんか?
「法事でもあるのかな」「京都のお寺でも行くのかな」と。
しかし、そうではありません。
お寺に行くのは、何も法事や葬儀の時だけではありません。
寺だからといって、堅苦しい行事ばかりでは無く、
最近はイベント会場としても注目されています。
ひと昔前のお寺の行事といえば、お経を聞くだけの場所、
そんなイメージだったかもしれません。
しかしここ十数年で、お寺で様々なイベントが行われるようになってきました。
品龍寺でも開催中の寺ヨガや、座禅・写経はもちろん、音楽イベントなど、
様々なイベントが開催されるようになりました。
私が勤務していた築地本願寺でも十数年前から「他力本願でいこう!」という音楽イベントを
開催していましたし、私も、築地本願寺時代、「葬式仏教」と揶揄されるお寺の暗いイメージを
払拭しようと様々な行事を企画させてもらいました。
江戸時代、お寺はコミュニティの中心にあり、地域のイベント会場であり、屋台が出たり、
音楽や落語・歌舞伎などの芸能を楽しむ、地域の人の集まる場でした。
昔ながらのお寺がやってきた「お寺の原点」に立ち返るという意味では本当に良いことだと思っています。
奇抜な新しいことをするというより、人の集まる場所にするという原点回帰です。
時代とともに変わるべきところは変え守るべきところは守る。
それこそがお寺の敷居を下げ、人が集まる昔ながらのお寺の役割なんじゃないかと思います。
さて、そんなお寺でするイベント、昨日は目の前の本願寺広島別院の境内で
野外ライブイベント「ライブグリーン広島」が開催されました。
シンガーソングライターの二階堂和美さん、温かい歌声で人気を集めるハナレグミさん、
タブラ(インドの楽器)奏者U-zhaan(ユザーン)さんが出演されました。
毎年開催されているこのイベント、特に今年は人気で、前売り券も完売、
当日券もすぐに無くなっていました。
雨天決行とはいえ朝まで降水確率100%、豪雨災害の予想もされ、
開催が危ぶまれていましたが、結局、雨は降らず晴れ間も見えるという奇跡的なお天気でした。
ライブが終わるとポツポツと雨が降り出したのがとっても印象的でした。
ハナレグミとインドの音楽が好きな私も、本当は当日券を買っていく予定でしたが、
買いに行ったときにはすでに完売・・・。ショックでしたが、しかたなく本堂から見る(聞く?)ことにしました。
このときばかりは、「目の前が広島別院で良かったー」と心から思いました。
広島別院と品龍寺は本当に目と鼻の先です。
うちのお寺にも本当にはっきりとライブの音が聞こえてきます。
ハナレグミさんの「明日天気になれ」という曲では「振り返るとほとけさま」と歌詞をお寺ライブバージョンに替えたり、
大好きな名曲「家族の風景」が聞けたり最高でした。
またお寺で聞くインドの楽器、タブラの響きが妙にお寺にあっていたのが不思議でした。
子どもが走り回り、赤ちゃんが泣いても、誰も嫌な顔をしない。
老若男女を問わず来た人誰もが楽しめるイベント。
お寺の本来の姿が楽しめる音楽イベントだと思います。
そして、のんびりとゆったりと誰もが楽しめるお寺の包容力を感じた一日となりました。