先週の水曜日、毎月恒例のお寺でするヨガ、寺ヨガが開催されました。
毎月、新しい方が来られるようになり嬉しい限りです。
参加費も500円とお手軽で初心者の方も経験者のかたも
みなさま満足されています。興味がある方は是非お越しくださいね。
寺ヨガの最初には、5分ほどの短いお経を読み、ヨガが終わってからは短い仏教のお話をさせていただいております。
今回は、「どう死ぬかはどう生きるか」ということをお話させていただきました。
「先月、奥さんが1週間ほど寝込んだ時期がありました。高熱と骨や関節の痛みで動くことも熟睡することもままならない状態です。
病院に行ってもインフルエンザではなく、血液検査をしてもらいましたが、原因は分かりません。
ただごとではない症状に息子も心配して「ママが死んだらどうしよう」と私に聞いてきたほどでした。
それをこっそり聞いていた奥さんは「死ぬなんてこわいこと言わないで」と怒り心頭でした。
私たちは日頃、「死」を忌み嫌い、遠ざけようとしています。死は誰にでも訪れるものですが、死を考えないように生きているのが私たちです。
仏教では「生死一如(しょうじいちにょ)」という言葉があって、死ぬこと、生きることは表裏一体のもので、切っても切れない関係という考えです。
死ぬことを考えないと生きることも考えられない、どう死ぬかを考えることで、どう生きるかを考えることにもなるということです。
「アリとキリギリス」のお話の教訓は将来に起こるであろう危機について考え、しっかり準備して精一杯生きようというお話ですが、
アリのように将来を見据え、準備しながらも、キリギリスのように毎日を楽しく生きたいものですね。
結局奥さんはその後、体中に蕁麻疹が出て、翌日、ほっぺたがりんごのように真っ赤になりました。
症状を調べると「りんご病」の大人の症状と全く同じでした。奥さんが寝込む少し前、長女も「りんご病」になっていたので
それが移ったのだろうということになり安心しました。
最近はインフルエンザだけではなく、新型コロナウイルスの感染者も増えています。
皆さん手洗いうがいはしっかりして健康管理に十分気をつけましょうね」
と話し終わった途端、私にも急に悪寒がしてきました。
そして私にも始まりました。
高熱、味わったことのない関節の痛み。あまりの痛さに夜も眠れません。
インフルエンザかと思い病院に行き検査をしても陰性、
先生からは「お子さんから奥さん、奥さんからご主人にりんご病が移った可能性がありますね」と言われました。
最悪です。5日間は仕事も出来ず、ずっと寝込んでおりました。寝込んでいる間、もっと手洗いうがいをしたら良かった、
こうしておけば良かったと後悔ばかりしていた気がします。
ヨガで自分が話したことは、自分では全然出来ていないと情けなくなりました。
後悔の無い人生を送ることはなかなか難しいことかもしれません。
まずは、1日1日、夜寝る前に1日を振り返り「いい1日だった」と後悔しない毎日を送りたいと改めて思いました。
みなさんもインフルエンザや新型コロナウイルス、りんご病にも十分気を付けてくださいね。