長い長い梅雨が明け、季節は一気に夏になりました。
毎日朝早くからセミが大合唱していますね。
今年は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の為、花火大会や海水浴、夏祭りや旅行を楽しむ事は難しそうです。
夏が来れば当たり前にできていたことが、今はすごく遠いものに感じられます。
本来なら夏休みの時期だと言うのに子どもたちも学校に通っています。
なんとなくいつもと違うため「夏が来たぞー!!」という実感がわいてきませんが、もうすぐお盆になります。
ここで8月のお寺の行事をご案内いたします。
暑い夏ですし、コロナのこともあります。
お寺へは無理せずお越しください。
寺ヨガ
日 時 8月5日(水) 午前10時~11時半
場 所 品龍寺 本堂
参加費 500円
老若男女どなたでもご参加できます。初めての方も大歓迎です。
ヨガマットのレンタルもあります。
お寺にお電話いただくか直接お越しください。
令和2年度原爆逮夜法要
日 時 8月6日(木) 午後8時~
場 所 品龍寺 本堂
毎年、広島市内の浄土真宗寺院が集まり平和公園の原爆供養塔前で行っている原爆逮夜法要ですが、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため縮小開催となりました。
被爆75年という今年は各寺院でお勤めされます。
お盆法座 合同墓前読経
日時 8月14日(水) 午前10時 [約30分]
場所 品龍寺 本堂
おつとめ 法話 (副住職が専門用語を使わず分かりやすくお話いたします)
お盆法座引き続き
品龍寺合同墓前にてお盆のお勤め
お盆期間
大体8月13日~16日位をお盆といっていますが、日にこだわる必要はありません。
だいたい8月の前半と考えて大丈夫です。
お盆とは、一般的には先祖をもてなし、お墓参りをする日と受け止められていますが、
何よりも、自分がこのご縁によって仏さまの教えを聞いていく期間としたいものです。
今自分が手を合わせ、お参りすることが出来るのも、ご先祖や先に亡くなられた大切な方のおかげであると感謝することが大切です。
また、お盆の期間中、お仏壇には特別なお飾りは必要ありません。
お盆の灯籠
灯籠(とうろう)は、元はインドの修行僧の住まいに使われていた照明だとされています。
そこから仏壇に一緒にお供えされるようになり日本に伝わりました。
お寺でよく使われてきて、火が風で消えないように囲いを付けたものの事だとされています。
火を囲うことで揺れずに辺りを照らす事が出来るというものです。
さて、この灯籠、広島では夏の風物詩として知られています。
細い竹の先端を六角形に割り、色とりどりの紙を張り、紙飾りをつける。
初盆に限って白と金色、通常は色紙を使う。
以前は六角の中にろうそくを立て、灯りをつけていましたが、今は火災防止のため火をつけなくなりました。
カラフルな盆灯籠は、お盆の時期に広島でよく見られる光景の一つです。
広島の盆灯籠の由来ははっきりとは分かりませんが、一説によると、江戸時代の終わり、
広島城下の紙屋町に住む紙商人の愛娘が亡くなったとき、
その死を悼んで竹と紙で作った灯籠を墓に飾ったのが始まりとも言われています。
大正時代には夜店で売られるようになり、戦時中は紙が貴重品だったため廃れましたが、
戦後、高度経済成長とともに復活したようです。
現在では火災予防やあとのゴミ処理の観点などから自粛が呼びかけられていますが、
山のお墓にポツンとお供えされた灯籠も、寺町のお寺に所狭しと立てられた盆灯籠の風情もとても素晴らしいものです。
江戸時代から始まった広島のこの風習も、片付けが大変、火災のもとになるということで
お寺によっては自粛するようなこともあるが、昔から伝わる風習がいつまでも残って欲しいと思います。
誰もが愛しい人との悲しい別れを通して涙をながしてきました。
懐かしい人の面影はどれだけ時間が経っても心に浮かびます。
そんな亡きかたを偲ぶ心が、いつしか盆灯籠をお供えする風習になり、何百年もの時を超えて受け継がれているのです。
大切な方を思う、この風情ある景色がいつまでも続いて行けばと思います。
お寺からのお願い
盆灯籠は今や大型スーパーやコンビニでも販売しておりますが、出来るだけお寺でお求めください。
お盆の期間中は早朝よりお寺にて灯籠や生花を販売しています。
値段は量販店のものと比べると少し高いかもしれませんが、作りも頑丈で雨に強く多少の雨では壊れません。
お盆の終わるころまでしっかりと残っています。
売り上げは、撤去費用やお墓の清掃費用の一部に充てますのでご協力お願いいたします。