今日は、原爆被爆者の方が入園されている、原爆養護ホーム「神田山やすらぎ園」
に法話会の講師として行ってきました。
さすが「真宗王国」と言われる広島の老人ホームです。
他にも老人ホームにもお話させてもらいに行く機会があるのですが
やはりどこも立派なお仏壇が安置されています。
そこで短いお経をお勤めし、30分ほど、入居されている方へ
仏さまのお話をさせてもらっています。
今日は入居されている中で、30名ほどがお集まりくださいました。
よく頷いてくれる方、わかる・わからないとはっきり示される方、
私の質問に大きな声で応えてくださる方、気持ちよさそうに眠られている方、
いろんな方がおられます。また、若い職員のかたも立ったままお話を聞いてくださいました。
人生の大先輩の方の前でお話させてもらえることは、本当にありがたく楽しい時間です。
私がみなさまの前に立ち、仏さまのお話をさせてもらいながらも、
大先輩のみなさまに「そうそう」と「確認してもらっている」、
「学ばせてもらっている」という感覚になります。
どこの老人ホームでもそうですが、お話が終わると、ほとんどの方が若輩者の
私に手を合わせてくださり、「ありがとうございます」と見送ってくださいます。
いつも、申し訳ないような、もったいないような気持になり、
身の引き締まる思いがいたします。
お話しながら、時々かすかに聞こえてくる「南無阿弥陀仏」のお念仏の声が
本当にありがたかったです。いつでも、どこでも、だれにでも、今この瞬間に
働きつづけてくださる阿弥陀さまのおはたらきを、あらためて教えていただきました。