1年半ほど前、
僕はブランドショップが立ち並ぶ、
銀座で働くお坊さんでした。
生まれも育ちも広島で、
京都の龍谷大学を卒業し、
京都の西本願寺で雅楽やお経、布教などの
専門家資格を取り、
本願寺で働くお坊さんになりました。
1年間京都の西本願寺で働き、
その翌年から東京の築地本願寺で働くようになりました。
※京都の西本願寺は京都本社、東京の築地本願寺は東京本社のような関係です。
築地本願寺での最初の1年は
毎日が地獄のような日々でした。
夜も明けない午前2時30分から掃除や1日の準備をし、
仕事が終わるのは夜22時過ぎのこともありました。
睡眠時間は3時間ほどのときもしばしば。
5人いた同僚は1カ月の間に3人が辞めていきました。
何度辞めてやろうと思ったことか。
明日が来なければいいのにと思ったこともありました。
(続く)
(銀座で働くお坊さんが広島のお寺に帰ってきた理由2 はこちら )