今回はラージギルについて。今はとても静かな寒村といった風情の場所ですが、
釈迦さまのおられた当時はマガタ国という大国の首都でした。
国王ビンビサーラ王はお釈迦さまの教えを聞き、仏教に帰依しました。
ビンビサーラ王が息子であるアジャセ王子に捕らえられ獄中で餓死したと言われる
王舎城の悲劇の舞台、「ビンビサーラ王の牢獄(七重の牢獄)跡」や、
ビンビサーラ王がお釈迦さまに寄進をした仏教最初の寺院、
竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)にも行きました。
法華経や無量寿経など多くの法が説かれた霊鷲山(りょうじゅせん)にも登りました。
世界最古の総合大学、仏教最大の学問所で三蔵法師も留学したナーランダ大学跡。
「西遊記」で有名な三蔵法師も、このナーランダ大学を目指し、
ここで5年間学ばれました。
当時の人々が憧れ、「天竺」と呼ばれていた場所がまさにここだったんだと感動しました!
当時は1万人を超える僧侶が学び、多くの僧院・寺院が建ち、
9階建ての図書館もあったとか。
このナーランダ大学、12世紀にはいって、イスラム勢力に破壊され、
全ての物が焼失してしまったそうです。
膨大な量の書物や教典は鎮火するまで半年間かかったといわれています。