昨日2月17日、本願寺広島別院において、広島青年僧侶春秋会60周年記念イベント
「ナムポケット」が開催されました。
春秋会とは昭和33(1958)年に発足した広島県西部地域を中心とする
浄土真宗の40歳までの若手僧侶によって構成されている会のことで、
副住職の私も在籍しております。
今回のイベントは今までお寺にご縁のなかった子供達に多く来ていただきたいと、
親子を対象に企画され、“ワクワク”の詰まったデジタルコンテンツを駆使し、
アナログと融合しつつ、阿弥陀さまの“ぬくもり”をお伝えできるようにというコンセプトでした。
・子どもたちの心にある声をだすと、声の波形を解析し
いろんな色や形の魚になってでてくる「みんなのこえ水族館」
・楽しい音楽や映像にあわせて思いのままに踊ってもらう「ディスコアミダブツ」
・壁に向かって投げたボールの当たった場所にカラフルなペンキが飛び散る「ポイポイペンキ」
などのデジタルなものから段ボールで作った地獄迷路やお寺全体を見て歩く
「ラリー」など子どもたちがワクワクするような遊びが盛りだくさんでした。
広島別院の目の前に位置する品龍寺では、「ゆるきゃら」の控室になりました。
ゆるきゃらは真宗大谷派(お東さん)からも遊びにきてくれました。
昔は、お寺が子どもの遊び場だったという話をよく聞きます。
ゲームもなく、塾や習い事も少なかった時代、
学校から帰るとお寺に行くのが楽しみだったという声を聞くと、
時代の移り変わりに少し寂しい気持ちがいたします。
しかし、昨日のこのイベントで、
キラキラとした目をしながら遊ぶ子ども達を見ると、
とっても温かい気持ちになりました。
本来、お寺とは、子どもを含め、誰しもが、安心して訪れることのできる場のはずです。
品龍寺でも本来のお寺のありかたを見つめなおし、
「誰もが遠慮せず、お寺に集まることのできるお寺にしたい」
と改めて思えた一日でした。